― アンドリュー・バーネット氏 特別寄稿 ―
英国シベリウス協会を長年支え、BISレーベルのシベリウス全集にも尽力しているバーネット氏は、9月に発表した「シベリウス伝」が注目を集める、今もっとも熱いシベリウス研究家のひとりです。英国シベリウス協会の企画に続き、日本シベリウス協会が主催する9月25日のコンサート「シベリウスの原点〜日本初演のピアノトリオ」では、これに加えて、最初のピアノトリオの初演を予定しています。


イギリスにおける、シベリウスの没後50年  〜会報より抜粋〜

 ロンドンではまた、エサ・ペッカ・サロネンやレイフ・セーゲルスタムの指揮するシベリウスの重要なコンサートもお目見えしますが、いくつかの優れた室内楽のコンサートも、同様に期待できるものです。
 フィンランドセンターが、シベリウス以外の他の様々な音楽にも焦点を当てたコンサートを計画しています。メインのシリーズは9月20日前後に行われますが、この20日はまさにシベリウスが没した日にあたります。シリーズの中のあるコンサートは、9月19日にロンドンのレイトンハウスで、フィンランドセンターとイギリスのシベリウス協会の共催で4つのシベリウスの作品のイギリス初演が行われるというものですが、これはシベリウスを熱狂的に愛する人にとっては最も魅力的なコンサートでしょう。プログラムは、ヴァイオリン・チェロ・ピアノのための「アレグロ」ニ短調(1889、カレヴィ・アホによる補筆完成稿)、「ハフトレスク・トリオ」イ短調 JS207 (1886)、「コルポ・トリオ」ニ長調JS209(1887)、ヴァイオリン・チェロ・ピアノのための「Asisのための華麗なるマーチ」JS116(1891)です。演奏は、佐藤まどか(ヴァイオリン)、マルコ・ユーロネン(チェロ)、フォルケ・グラスベック(ピアノ)という、望みうる最高の、熱心で経験豊かな演奏者たちによって行われます。

 50年前の9月、音楽界はジャン・シベリウスの死を悼んでいました。それから半世紀が経ち、彼の音楽は、その曲数の豊富さ、内容の素晴らしさ、そして親しみやすさによって名声を拡大し、支持者を増やし、確かな足跡を残し続けています。イギリスのシベリウス協会では、これらのイヴェントで一定の役割を果たしていることを誇りに思い、またその開催をとても熱望し、楽しみにしています。

2007年7月
イギリス・シベリウス協会 会長
アンドリュー・バーネット

(日本語訳:萩生 哲郎)


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